講習会での学び「白川式頭皮鍼・手背鍼セミナー」

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講習会での学び「白川式頭皮鍼・手背鍼セミナー」

 昨日はお休みを頂き、神田にあるセイリン株式会社 東京オフィスで開催された「白川式頭皮鍼・手背鍼セミナー VDT症候群に対する頭皮鍼・手背鍼」のセミナーへ行ってきました。

画像はセイリンさんのHPからお借りしました

当院ではセイリンさんの治療器ピコリナを頭皮パルスで使用しています。そのときにデモ機を持ってきていただいた社員の方がこのセミナーを担当されていて、久しぶりに会って治療院の近況報告もできました。

白川先生が考案された「白川式頭皮鍼」は、頭皮にあるツボに鍼をすることで、全身の司令塔である脳を活性化させ、身体の各部を治療します。

頭皮鍼はもともと、中国で開発された治療法で、“脳梗塞による片麻痺で歩けなかった方が歩けるようになった”という話がある程、治療効果があり、実際に白川先生は中国に留学されて多くを学び、たくさんの臨床を積まれていらっしゃいます。脳梗塞から3ヵ月以内だったら白川式頭皮鍼で患者さんは100%歩けるようになるとのこと。

実際に白川先生は交通事故で3ヶ月間入院されていて、リハビリをするも退院時は車いすだったとのこと。その後自分で治療されて普通に歩けるようになったそうです。80歳手前で、その回復力には驚かされます。

午前中は予定があり、座学は聞けなかったため、先生の著書を購入して勉強しました。そして午後の実技では、股関節や腰に痛みのある受講生に頭皮鍼を入れて、その痛みを取ったり、首コリが強い方に頭皮鍼や手背鍼を入れてコリを改善させたりと、即効性ある治療であることは確かです。

頭に打った鍼は3日間入れていても大丈夫だそうで、髪の毛で隠してあげて、入れたまま帰宅される患者さんもいるんだとか。置鍼時間は30分以上が目安なので、治療の最初に入れて、その後、全身治療をされるそうです。

頭皮の治療部位は1mmくらいの溝に正しい部位から入れていくため、ミリ単位の正確さが求められます。なので、管鍼法(鍼管を使って鍼を打つ方法)では誤差が出るので、中国鍼のように狙って勢いよくその1ミリのツボに鍼を打っていきます。

爪1枚ずれるだけで治療効果が変わる繊細な手技なので訓練が必要です。

手背鍼はもっと繊細で、下手すると痛みが強く出ます。
そしてセイリンさんの鍼でないと、痛みが出るとのことで、安価な鍼では白川先生でも痛みなく治療するのは難しいと話されていました。セイリンさんの鍼は高価ですが、それだけ性能が良いということですね。

手背鍼は痛みなくできるようになるまで臨床で使っていくのは難しそうですが、自分のギックリ腰や寝違えなど出たときに試してみようと思います。

そして今回のセミナー内容には入っていないけれど、臨床効果が高いツボの正確な位置をデモストレーションでモデルになって受けることができました。

足三里と三陰交のツボですが、教科書に載っている内果から〇寸というざっくりとした場所でなく、正しい場所に入れてもらったら、鍼が渦を巻いて入っていく感じがあって、いわゆる筋膜を破ったズーンではなく、鍼の響きって本当はこうなんだということが体感できて勉強になりました。

先生の著書はアマゾンで購入できます。

東洋医学と現代病―生まれ変わった中医学

この著書の中に、図解と写真が載っています。

先生はトークも面白く、実技の間にも臨床の治療法を色々と教えてくださったので、さっそく活用していきたいと思います!

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