年を重ねると睡眠障害が出るのは当然のこと?

成人の5人に1人が睡眠の悩みを抱えていると言われている昨今。
平均睡眠時間は6時間18分と先進国で最低レベルとなっています。

不眠症とは

不眠症は主に

1,夜なかなか寝つかれない(入眠困難)
2,夜中に目が覚めて、その後眠れない(熟眠障害)
3,朝早く目が覚めてしまう(早期覚醒)

に分類されます。

この不眠を起こす原因は、
①暑さ、寒さなど睡眠時の外部環境の変化
②身体の病気
③薬物による興奮や中毒
④高齢
⑤うつ病や精神病

などが考えられます。

このような原因が特になく、不眠の原因を取り除いても眠れない、眠りが浅くて体が重い、だるいなどと訴える方もいらっしゃいます。このような方は眠らないと病気になるのではないかという不安や緊張という悪循環に陥りがちです。

オレキシン

1998年に発見されたオレキシン(ドーパミンと同じ脳内に信号を伝える神経伝達物質)が睡眠に深く関わっていることがわかってきました。

不眠症は、過剰のオレキシンによって脳が覚醒モードなっている状態といえます。
感情を司る大脳辺縁系とオレキシンは密接な関係があって、恐怖や不安などの情動があるとオレキシンが働き、脳が覚醒モードで固定されます。
不眠を訴える方の脳内では何らかの不安や恐怖などの強い情動が、夜に眠るときにもずっと発動していて、その結果として覚醒が固定されてしまっているので眠れなくなります。
こうしたことが繰り返し起こっていくと、「眠れない」ことそのものが恐怖の対象になっていきます。

鍼灸で睡眠の質が改善

眠れないことに不安を感じている方も安心してください。
最新の研究でわかってきたそうですが、加齢によって身体は乾燥し、細胞間の情報伝達が若い頃のようにうまくいかなくなる。そのため年を重ねると睡眠障害が出るのは当然のことだそうです。

細胞間の情報伝達の乱れとは、ホルモンバランスの乱れであり、自律神経の乱れということですね。
ホルモンバランスと自律神経を整えることは鍼灸マッサージが得意とするところ。

「鍼灸院における睡眠に対する鍼治療の実態調査」によると、鍼灸院に来院された患者に対し、初回鍼治療日の睡眠の状態を調査したところ、1回の鍼治療でも「いつもより良く眠れた」と感じた患者が63%であったことが報告されています。

当院でも、治療を受けた日は朝までぐっすり眠れたと報告してくださいます。
特にチネイザン(内蔵のマッサージ)は、内蔵にため込んだ不安、心配、恐れといった負の感情が解放されるので、情動を司る大脳辺縁系にも作用することから、これまで睡眠薬に頼っていた方もお薬を飲まずに眠れるようになったとの声を多くいただいております。

朝までぐっすり眠りたい、睡眠の質を改善したいなどのお悩みがある方はお気軽にご相談ください。

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