鍼灸のがん緩和ケア

昨日は勉強会へ行ってきました。

国立がん研究センター中央病院で、がん患者さんの緩和ケアに従事されてきた鈴木春子先生による「鍼灸のがん緩和ケア リンパ浮腫・浮腫・腹水」講座

前半は座学で、リンパ浮腫の病態や、病院での標準治療、鍼灸で気を付ける大事なこと、乳がんリンパ浮腫患者さんの症例などを学び、後半は先生のデモを見学して、相モデルでていしんで気を流す練習をしました。

リンパ浮腫で押した指の跡が戻らないくらいのレベルになると、細い鍼でも刺すことで水が出て、タンパク質が漏れ出てしまったり、免疫が落ちているのでそこから皮膚感染が広がったりとリスクがあるので、刺さないはり、接触鍼やていしんで治療をするそうです。

モデルになった先生は病み上がりで、むくみもあったりお肌の色も悪かったりされていたのですが、乳がんリンパ浮腫のモデル治療後は、むくみも減って顔色も良くなり、変化がよくわかりました。また、五十肩で結帯動作にも制限あったのが、治療後には可動域が広がり結帯動作もできるようになり、鍼をほとんど刺さなくても、運動器疾患にも効果が出るのを目の当たりにして、東洋医学の力を感じたのでした。

実技では、ツボのとらえ方だったり、ていしんでの氣の操作だったり、治療は相手との氣の交流なんだなって身をもって実感できて勉強になりました。

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