魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなる
日々の生活で、同じ姿勢が続くと悪くなってしまう姿勢。
姿勢が崩れることが肩こりや腰痛、その他不調の原因になってきます。
そこでご紹介したいのがこちらの書籍
姿勢がよくなる原理
著者は理学療法士さんで、アレキサンダーテクニークの講師でもある大橋しん先生
「魔法のフレーズ」のイメージと感覚的な体験で体の緊張がゆるんでいきます。
ここで絶対にやってはいけないことが頑張ること。
頑張ると体をかためてしまいます。
つい頑張りすぎてしまう人はぜひ読んでみてください。
ポイントは
「しっかり」から「ふんわり」へのシフト
私たちは不安を感じると、その不安定さをなんとか安定させようとします。
自分のカラダを支え、安定させるために筋肉を緊張させてしまっています。
溺れそうなときに力んでじたばたすると体力を消耗するし身体が沈んでしまい、もがくのをやめると水面に浮くのと原理は同じです。
そして姿勢の悪さが多くの不調や病気を引き起こしています。
猫背の姿勢が続くと呼吸が浅くなり、横隔膜が動きづらくなり、内臓の動きが制限されて、胃腸にもその影響が及び、胃腸が下がると女性は子宮と卵巣の血流が悪くなり、生理痛が強くなったり、子宮筋腫などの婦人科疾患になることも。
たかが姿勢、されど姿勢なんです。
この本で紹介されているメソッドの仕組みは「梅干し」や「レモン」を思い浮かべると自然と唾液が出るようにイメージしただけで脳が錯覚を起こすから。
魔法のフレーズを唱えることで、こりやこわばりがほどけ、立ったり座ったりの姿勢がらくにとれるようになります。
姿勢がよくなると、肺や肝臓、胃腸の圧迫がとれ、各臓器の血流がよくなりスムーズに働くようになり、エネルギー代謝が良くなり、疲れも残らなくなっていくのです。
また、姿勢の改善は関節にかかる荷重バランスが整うので、長年の関節の痛みからも解放されます。
自律神経のバランスが崩れると痛みをキャッチしやすくなるのですが、普段から筋緊張が続いていると、自律神経のバランスが崩れやすくなるので悪循環に。ストレスで緊張モードが続く方は、この魔法のフレーズで身体がリラックスするのを感じるのではないかと思います。
女性に多い冷えやむくみ、肌荒れなども筋緊張によって血管が収縮し、末梢の血行が悪くなるのが影響しています。ですので、筋肉の緊張を解放するのが一番の近道です。
血行が良くなり、新鮮な酸素や栄養がすみずみに行きわたるようになると肌は元気に髪は豊になってきます。
そして心身の緊張がほぐれると、おだやかな顔、やさしい顔になり、顔の筋肉が緊張していると際立ちやすい「ほうれい線」もあまり目立たなくなってきます。
余裕がないと眉間にしわを寄せて険しい表情になりがちですが、表情がゆるんで、その人の雰囲気に「余裕」がでてくるようになります。その「余裕」こそが自然な美しさや若々しさの正体と著者の大橋先生は分析されています。姿勢が良くなると自分に自信がつき、堂々と行動するようになり、全体が凛とした感じになり、若々しく見えるようになってきます。
このフレーズの良いところは余計な思考を断ち切ることができるから。
余計な思考とは、過去のクヨクヨ、未来の不安、自分を卑下したり責めること、勝手な想像で他人を勘ぐってしまうこと(他人の言動は自分ではどうにもできないのに敵意を膨らませたり、逆に嫉妬してしまったり)。
あとは思い込みの「正しさ」「どこかに正しさがある」は幻想で、「正しさ」の型に自分をあてはめようとすると、あせりや緊張から自分を窮屈に縛ってしまい、理想とはかけ離れてしまいます。
頭で考える「正しさ」「損得」よりも「快適さ」「自然さ」といった身体の声に耳を傾けて、呼吸や身体のゆらぎに身を任せるとうまくいくし、人の体はカチコチに固まっているよりも常に流れている方が自然です。
流れやゆらぎをとめない。カギは「こうしなきゃ」「これじゃだめだ」という頭の支配から体を解き放つこととのこと。
その魔法のフレーズが気になった方は書籍を読んでみてくださいね。
セラピストや治療家の先生は、ここにも治療の大きなヒントがあるのできっと役立つと思います!
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